よく昔ばなしなどで「アナタの願いごとを、一つだけ叶えてあげます」と言うフレーズ聞きますよね。まあ実際考えたらあり得ない話しですが、もしも現実にそんな夢のような出来事に出くわしたらどうします。

今回紹介するギリシア神話は、願いごとを叶えてもらえる話しです。でもちゃんとオチがあるので、笑えるかも知れません。登場人物は酒の神ディオニソス、シレノス、ミダス王です。

シレノスとは、酒の神ディオニソスの育ての親で信頼のおける大切な人です。そんなシレノスですがある夜かなり酒に酔って千鳥足で歩いていたら畑に落ちてしまいました。

近くに住んでいた農民が気がつき助けて、ミダス王のもとに連れて行きました。ミダス王はこの酔っ払いを見て、ある人物を思い浮べます。そうです酒の神ディオニソスの育ての親です。

ミダス王はふと思います。このシレノスを豪勢におもてなしすれば、あとあと良いことがあるに違いない、ふふふ。そして毎日、朝から夜まで宴が開催されました。

宴開催から十一日目に、シレノスを酒の神ディオニソスの所へ送り届けました。酒の神ディオニソスはミダス王に「ありがとう是非何かしたいのだが、なにがいいかね?」と問いかけます。

ミダス王はすかさず「ではですね、私が触れると全て金になる魔法の力を頂きたいです」と言ったのです。ディオニソスは「わかった」と返事をしました。

でもディオニソスの心の声は違っていました、もっと良い願いがあるだろうに…。気が抜けてしまいました。

一方ミダス王はルンルンでした、早く酒の神ディオニソスからもらった魔法の力を使いたくてたまりません「これを触ってみようかな?それとも、こっちがいいかな?」草むらの葉っぱをちぎるってみました。

そしたらなんと、葉っぱが金になったのです「やったー!」ミダス王は楽しくなりその後、石ころを拾ったら金になり木の枝をおったら金になりと金を満喫してました。

やったーやったーこれからは、世界一の大富豪だ!ミダス王は急いで自分のお城へ戻ります。メイドたちに、豪華な食事の準備をさせます。七面鳥の丸焼きや豪華な果物の盛り合わせ最高級のぶどう酒などです。

さあ最高の晩餐だとミダス王は、近くパンを口に運ぼうとするとパンがカチコチの金になってしまいました。今度はぶどう酒を飲もうとグラスを持つと、また全て金になってしまいます。

嘘だろう!なんてことだ。食事もできない。考えこんでしまします、何であんなことをお願いしたんだ俺は、と後悔ばかりがミダス王の頭をよぎります。

数日でミダス王の身体まで金色になってしまいました、ワラにも縋る思いで酒の神ディオニソスに祈りました「酒の神ディオニソス様、全てが金になる生活は拷問です。この魔法がなくなるには、どの様にしたら良いのでしょうか?」

この願いを聞き入れた親切なディオニソス「ミダス王よ、パクトロス川で自分の身体を洗い流してきなさい」と教えます。

ミダス王はディオニソスから聞いたように、パクトロス川に行き身体を洗い流しました。ミダス王の身体から、金が流れ出し水にうつり砂底へ沈んでいきました。それが砂金の始まりです。